いつでもおいしいたらば蟹を食べることができる

タラバガニの旬について

タラバガニは、今では年中いつでも食べることが可能です。冷凍技術が発達したため、おいしさをそのままに、保存することができるようになっているからなんですね。

 

タラバガニは、「カニ」の王様と言われていますが、実はヤドカリの一種なんです。カニの脚は4対ですが、タラバガニには3対しかありません。タラバガニと近縁のカニとして、アブラガニがありますが、これも同様、ヤドカリの一種です。

 

タラバガニの旬は、11月から2月といわれています。俳句の季語でも、タラバガニは「冬」となっているんですね。ただタラバガニの漁は、冬だけ行われるわけではありません。タラバガニは、10月下旬から早春までは、100m〜200mの深海で冬眠しています。それが暖かくなってくると、沿岸に上がってくることになるんですね。

 

ですから今でも、北海道のタラバ漁は、流氷が沖になったころに開始され、夏まで続きます。じつはこの春から夏にかけてのタラバガニが、水揚げの大半を占めていて、冬に水揚げされたものは、ごくわずかなんですね。

 

小林多喜二の「蟹工船」が、近年またあらためて話題となりましたが、この小説には、昭和初期のカニ漁の船における、労働者の悲惨な生活が描かれています。この蟹工船も、春に出港し、秋口には帰港してきたといわれています。

 

しかしもちろん、タラバガニは、冬に水揚げされたものを食べるのが一番です。それも、産地で食べるのが最高であることに、異論はないところだといえるでしょう。